• 小食土(やさしど)廃寺跡
    レクリエーションゾーン
    • [小食土廃寺跡 要約]
      小食土廃寺跡は村田川及び鹿島川源流の分水界で、下総台地東端の標高約100mの台地上に立地する。今回の調査では、基壇が1宇検出された。基壇の規模は東西14.8m、南北11.8mである。その外装は周囲を厚板で化粧された木造基壇外装といわれるものである。基壇の周囲には、東西48m、南北41m〜46mの長方形の区画溝が南東側斜面を除いて巡る。基壇建物は区画内中心部よりもかなり西方に寄っている。区画溝外の北方と東方には掘立柱建物群が存在し、北方の建物群には小鍛治関連遺構が存在する可能性がある。また西方には平安時代の竪穴建物1基が存在するが、寺院存続期間内の建物である。出土遺物のうち、軒丸瓦と軒平瓦のなかには、上総国分僧寺・尼寺創建期瓦と同文様のものが存在する。また重圏文と珠文をもつ軒丸瓦は、上総国分僧寺瓦の影響を受けたものである。本廃寺の存続年代は、出土遺物から8世紀後半〜9世紀後半と推定される。

      詳しくはこちら
トップへ戻る